「投資経験者のお客様にこそ、ご利用いただきたい」。そう語るのは、NEOTRADERの開発担当者です。今回は、新ツールの開発に携わった担当者から、ツール開発に込めた想いやこだわり、強みを聞いてみます。
(取材日:2024年7月)
お客様が本当に求めていることは何か
「NEOTRADER」の開発でこだわった部分について教えてください
NEOTRADERは「お客様が本当に求めていることは何か」を追究することをコンセプトに開発が進みましたが、まず当社が想定するお客様はどういった方が多いのか様々な角度から分析を行うことから始めました。
当社をご利用されているお客様は、複数の証券会社を併用されている方の比率や、信用取引の利用率も他のネット証券等に比べて高く、高頻度で売買される方も多い為、「ストレスなく発注できること」をポイントに、寄せられていたご意見やご要望の洗い直しを行いました。
PCダウンロード版は、継続的にご意見やご要望をいただくことが多く、データからも利用比率が高い「発注板ALL」を中心に、その他の機能がどのようにしたら発注板ALLを使うのに利便性が高いかを常に意識しながら開発を進めました。
一方で、スマホアプリ版は、従来から機能に対する要望の頻度も低く、データからも突出して利用頻度が高い機能も無く、お客様が本当に求めているものを追究するのが非常に困難でした。
そのため、実際にお客様と接する機会が多いカスタマーサポートにも全面協力をしてもらい、普段スマホアプリがどのようにご利用されるかのシミュレーションを重ねたり、利用頻度の高いお客様にヒヤリングを重ねた結果、スマホアプリの利用は外出先や移動時が多く、通信状態が不安定で操作が多くなることがお客様のストレスになっていることが判明した為、スマホアプリでは最も重要な開発のポイントを「起動から発注までを最短操作にする」ことに決定いたしました。
「NEOTRADER」PC版の「発注板ALL」
「発注板ALL」の開発でこだわった部分について教えてください
「発注板ALL」では、操作性と視認性に特に注力しております。まずは、値幅制限内の全ての気配情報の表示、最良気配からの累計数量情報、引け注文の数量情報等のデイトレ向けの情報表示以外に、視覚的にどの価格帯に気配が突出しているかがわかるグラフ表示機能や、逆指値到達後に成行注文以外に指値を設定できる機能など、旧ツールで実現できていた機能を一通り搭載いたしました。
リリース後もお客様のご意見も参考にしながら改良を重ね、表示項目を選択できる機能やスクロール幅を設定できる機能など、お客様ご自身でカスタマイズできる機能等も追加いたしましたが、発注板ALLはまだまだ完成形とは思っておりません。
新たな機能追加も目下計画中ですので、是非今後の機能改修もご期待いただければと思います!!
余談になりますが、お客様からは「機能を限定した発注板で十分」とのお声をいただくこともございました。そこで当社では、上下10本の気配情報を表示するスタンダードなサイズの「発注板」のほか、気配情報と発注のみに限定して省スペースに特化した「ミニ板」をご用意もしております。是非、お好みに合わせてご活用ください。
NEOTRADERスマホ版でのこだわりとは?
起動から発注までを最短にするとは簡単そうに聞こえますが、実際の開発ではどういう点に苦労されましたか?
スマホアプリでは画面を複数出すことが難しいので、画面遷移にはかなり頭を悩ませました。「銘柄を見てすぐに発注画面に行くために必要な情報は何か」「どういった画面に遷移することを期待しているのか」「操作をされる時は片手なのか、両手なのか」など、お客様の立場になって試行錯誤しながら進めました。
「最短」との考えで、起動後の画面からワンタップで売買ができる仕様も考えましたが、スマホはポケットに入れて持ち運ぶことも多いので、誤発注のリスクも考慮して、現在の仕様に落ち着きました。
スマホアプリはリリース後もご不満の声をいただくことも少なく、お客様の声を参考に更に使い易さには拘って改良は継続していく予定です。
今後のビジョンや目指す方向性とは?
ー今後のビジョンや目指すところについて教えてください
リリース当初は「以前のほうが良かった」という声もいただきましたが、改善を重ねていく中で、ポジティブな提案をいただく割合も増えています。
また、リリース後に短いスパンで改善を重ねてきたことも要因の一つかもしれませんが、以前に比べて、お客様からも期待を込めたご意見やご提案をいただくことが着実に増えております。
例えば、「大引け指定注文」や、「発注板ALLで信用建玉状況により新規/返済を自動的に選択する機能」の追加などを現在予定しておりますが、こういった機能もお客様のお声を元にして機能追加を検討した機能となります。
以下リンク先で今後の予定を確認いただけます。
万人受けするのは難しいかもしれませんが、投資家の方々から愛されるツールを目指していきたいです。お客様の意見を取り入れるスピードの速さが私たちの強みですので、皆さまのご意見やご要望を基に、投資家の方々が本当に使いやすいツールへと進化させていければと考えています。