信用取引特化のネオトレが、投資信託を増やす理由とは?

投資経験者のお客様が多く、信用取引に特化しているSBIネオトレード証券ですが、近年は投資信託の取り扱いにも力を入れています。今回は、投資信託の取り扱いを増やしている理由や、これまで追加してきたラインナップなどについて、担当者よりお話をいただきました。

投資信託信用取引の担保に。移管への対応がきっかけ

信用取引に特化しているSBIネオトレード証券が、投資信託に注力しているのはなぜですか?

当社は、信用取引をご利用いただくお客様から特に支持をいただいていることもあり、投資信託へのニーズは一部に限定されていました。しかし、2019年9月25日に投資信託信用取引の担保(代用有価証券)として利用できるように当社のルールを変更すると、投資信託の移管に関する問い合わせが増加しました。当社で取り扱いがない投資信託はお預かりできないので、お客様からのご要望が多い投資信託を取り扱えないかというところから、ラインナップ拡充の検討を開始しました

投資信託の取り扱いを強化する前は、どのようなラインナップだったのでしょうか

当初はレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」と「ひふみワールド+」の2本のみを取り扱っていました。当社のお客様は投資経験者が多く、信用取引の利用率が高いことから、バリューアップ型の投資信託に対するニーズが高いと考え、この2本を厳選して販売していました。

投資信託の取扱商品に対して、お客様からどのような要望があったのでしょうか。また、要望を踏まえて追加したラインナップにはどのような商品があるのでしょうか

投資信託を代用有価証券として取り扱えるようになった後にお客様のご要望をまとめたところ、SBIアセットマネジメントのVシリーズ(特にSBI・V・S&P500インデックス・ファンド)の取り扱いを希望する声が多かったため、2021年11月に取扱いを開始しました。

同時に、アセットアロケーションの観点から債券関連の取扱いにもご意見をいただくことが多かったので、レオス・キャピタルワークスの「まるごとひふみ」も追加しています。

その後もお客様から継続的にご意見をいただく中で、コストが低いインデックス型へのご要望が増えていたこともあり、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slimシリーズ」も追加しました。

なお、投資信託以外にも金や原油といったコモディティに加え、外債などの取扱いについてもご要望をいただいていました。ただ、新たな商品を追加するには開発コストがかかるため、間接的に投資が可能な「三菱UFJ純金ファンド」等の取扱いを2024年6月末に開始しています。

直近の2024年8月には、SBI岡三アセットマネジメントの「ROBOPROファンド」や「SBI岡三 NASDAQ AIアクティブファンド」といったAI系の投資信託を追加するなど、トレンドも意識しながらラインナップを拡充しています。

最近ですと、NISA対応商品の追加要望が多いのではないでしょうか

NISA関連については「eMAXIS Slimシリーズ」や「Vシリーズ」のラインナップを増やしたこともあり、お客様からの追加要望は意外と多くありません。ただし、インド株ファンドなどのまだ取り扱っていないジャンルのご要望をいただいているので、NISA対応商品にこだわりすぎず、お客様のニーズに寄り添ったラインナップ強化を検討していきたいと思っています

お客様のご要望が第一。その中からネオトレが厳選してラインナップに追加

多くの要望の中から、どのように商品を選別しているのでしょうか。また、お客様のご要望以外に、取扱商品を選定する際の条件はあるのでしょうか

原則として、お客様のご意見やご要望が第一です。他社にある投資信託を移管できれば信用取引の担保として利用できるので、可能な限りご要望にお応えしたいと思っています。ただし、お客様のご要望の中には純資産総額が極端に少ない商品や、すでに取り扱っている商品と内容が類似しているものもあります。そういった商品については、リスクの大きさやお客様から見た選びやすさなどを総合的に判断し、取扱いを見送ることもあります。

取扱商品が多いほうが良いという意見もあれば、金融機関が厳選した商品のみを取り扱っているほうが迷わずに選びやすいといった意見もあります。SBIネオトレード証券が厳選している商品の特徴や、厳選された商品を選ぶメリットを教えてください

当社のラインナップはすべて購入時手数料が無料のノーロード投信ですので、コストを意識されるお客様でも安心してお選びいただけます。また、類似した投資信託の取扱いが少ないので、迷わずに選ぶことができ、ポートフォリオを組みやすい点も特徴です。株/債券/商品、国内/海外/内外、アクティブ/インデックスといった、アセットクラスごとに分散投資を行いやすくなっています。

2024年10月10日現在のラインナップです

今後も継続してラインナップを増やしていく予定なのでしょうか。目標や展望などがあれば教えてください

現時点では具体的な追加予定等はございません。ただ、今後もお客様のニーズに寄り添い、ラインナップの追加を検討していきたいと考えています。例えば、2024年10月時点では取扱いがない「ブルベア投信」などが挙げられます。

お客様のご要望のすべてを反映することは難しいかもしれませんが、他社から移管を検討している投資信託があるなど、取扱商品についてご要望がありましたら、弊社までお気軽にご連絡をいただければと思います。

 

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